オリーブ品種16選!それぞれの種類の特徴をご紹介

オリーブ品種16選!それぞれの種類の特徴をご紹介

オリーブの木には、種類がたくさん!

スペイン栽培されているオリーブの品種は、なんと200種類以上。

それぞれが個々に独特な味わいと香りを持っています。

その特徴的な味わいと香りを探求してみましょう!

オリーブの品種

オリーブの品種16選!それぞれの種類の特徴を見てみよう

以下は、スペインで栽培されている200以上の品種のうちのほんの一部。

アルボサナ、アルファファラ、アルグデル、アロニス、ビカル、カリョシーナ、カネテラ、カラスケーニョ・デ・アルカウデテ、カラスケーニョ・デ・ラ・シエラ、カステリャーナ、チャングロ・レアル、ゴルダル・デ・エリン、レモンシ―リョ、リュメタ、ルシオ、マンサニーリャ・デ・エリン、モルット、オカル、パハレロ、パロマル、ペケーニャ・デ・カサス・イバニェス、ピコ・リモン、ピクアル・デ・アルメリア、ロハル・デ・タラゴナ、ロイヤル・デ・カラタユ、バリェザ、ベラ、ベルディアル・デ・バダホス、ベルディアル・デ・カディス、ベルディアル・デ・ウエーバル、ビリャロンガなど、まだまだあります。

私たちは、料理の可能性を無限に引き出してくれる魅力的な財産を持っているのです。

アルべキーナ

アルべルキーナアルべルキーナ

この品種は、カタルーニャ地方(タラゴナとリェイダ)とアルトアラゴン地方独特の品種でしたが、現在では範囲が広がり、スペイン全土で栽培されています。
リェイダ県のアルベカという村の名前が品種名の由来となっています。

[特徴・見分け方] 

苦みや辛みはほとんどなく、なめらかで甘いのが特徴で、リンゴ、バナナ、アーモンドのようなオリーブの果実が持つフルーティーな香りのするオリーブオイルです。

コルニカブラ

コルニカブラコルニカブラ

このオリーブは、スペイン国内の作付面積で、第2位を占める品種です。
トレド県、シウダド・レアル県、そしてマドリッド県にて、主に栽培されている品種ですが、カセレス県やバダホス県でも栽培されています。
ヤギの角を思わせる果実の形状をしていることから、この名前が付けられました。

[特徴・見分け方] 

この品種のエキストラバージンオリーブオイルは香り豊かで、オリーブやリンゴをはじめとするさまざまな果実の香りがするのが特徴です。
口の中で味わった時に、オリーブの葉の風味がして、少し苦みのある味わいを感じさせます。

ピクード

ピクードピクード

アンダルシア地方を代表する品種であり、コルドバ県やグラナダ県、マラガ県、ハエン県で主に栽培されています。
名前はピクアルと似ていますが、まったく似て非なる品種で、果実の先端の尖った部分という意味を指しています。

[特徴・見分け方] 

この品種のオリーブオイルはとても香り高く、グリーンアップルやオリーブの葉を思わせる、若い果実の風味が特徴です。

ロイヤル

ロイヤルロイヤル

ハエン県の郷土品種で、栽培地域は、同県の北部シエラス・デ・ノルテに限られています。

[特徴・見分け方] 

この品種から精製された製品は、同県での栽培規模が最大であるピクアル種から精製されたものとは対照的で、甘みがありながら、とてもフルーティーで、芳醇なイチジクの香りが広がります。

レチン・デ・セビーリャ

レチン・デ・セビーリャレチン・デ・セビーリャ

アンダルシアで最も栽培されている品種のひとつで、セビーリャ県産のものを多く目にしますが、コルドバ、カディス、マラガでも栽培されています。

[特徴・見分け方] 

この品種のエキストラバージンオリーブオイルは、青い香りのトーン、辛味、そして苦みのそれぞれが調和してるのが印象的です。
とてもフルーティーなオイルです。

ブランケタ

ブランケタブランケタ

レバンテ産の品種で、アリカンテ県では特に重要な栽培品種となっていますが、バレンシアムルシア、アルバセテでも見受けられます。
品種名は、オリーブの乳白色の色合いに由来します。

[特徴・見分け方] 

この品種のオイルは、芳醇な果物の香りが際立っており、強い辛味と特徴的な苦みが特徴です。

レチン・デ・グラナダ

レチン・デ・グラナダレチン・デ・グラナダ

この品種は、グラナダ以外にも、アルメリア、アルバセテ、ムルシアで栽培されています。

[特徴・見分け方] 

この品種からは、特徴的な甘みのあるエキストラバージンオリーブオイルが精製されます。

モリスカ

モリスカモリスカ

この品種の栽培は主に、バダホス県の南部、セビリア県の北部に集中しています。

[特徴・見分け方] 

この品種からは、非常にフルーティーで甘いオイルが精製されます。

オヒブランカ

オヒブランカオヒブランカ

主にマラガ県、コルドバ県、グラナダ県やセビーリャ県周辺で広く栽培されている品種で、名前は「白っぽい葉の色」を指しています。
オリーブオイル用のほか、テーブルオリーブ用としても栽培されているのが特徴です。

[特徴・見分け方] 

この品種は、刈りたての草の香り、アーティチョークやハーブの風味と香りが特徴的で、口当たりは甘く、淡い苦味の後、わずかにぴりっとした刺激が残ります。

ピクアル

ピクアルピクアル

この品種はスペインや世界各国にて栽培されている、もっとも豊富な品種です。
スペインでは、ハエン、コルドバ、グラナダを中心に約90万ヘクタールの栽培面積を占めていましたが、現在では、カスティーリャ・ラ・マンチャなど他地域にまで広がっています。
品種名は、果実の鋭利な形状に由来します。

[特徴・見分け方] 

この品種から精製されるオイルは、高い安定性(耐酸化性)が評価されており、高温での調理や、生または調理されたものの保存に理想的なオイルです。

とても個性を豊かで、フルボディでありながらも、グリーンオリーブのフルーティーな香りがします。
オリーブの葉の風味や、わずかな辛味と苦味を味わうのに最適なオイルです。

エンペルトレ

エンペルトレエンペルトレ

スペイン国内で栽培地域の拡大が一番なされた品種の一つです。
アラゴン州においての代表的な品種ですが、バレアレス諸島、カステリョン、タラゴナ、ナバラでも栽培が行われています。
この名は、カタロニア語の「empelt=接ぎ木」を指す言葉に由来します。

[特徴・見分け方] 

このオリーブオイルは甘みがあり、苦みとわずかな刺激、そしてグリーンアップルやアーモンドのような果実の芳醇な風味が明確に感じられます。

セビリェンカ

セビリェンカセビリェンカ

タラゴナ県とカステリョン県に栽培が集中している品種です。

[特徴・見分け方] 

この種のから精製されたバージンオイルは、とてもフルーティーで、やや苦みがあり、心地良い辛味が特徴です。
青りんごやバナナの香りが、総体的に感じられます。

アロレーニャ

アロレーニャアロレーニャ

マラガ県の代表的な品種です。

[特徴・見分け方] 

この品種から精製されるオイルは淡い緑色で、緑色のフルーツや葉の香りがするのが特徴です。

ファルガ

ファルガファルガ

主にカステリョン、タラゴナで栽培されている品種で、リェイダでも少ない割合で栽培されています。

[特徴・見分け方] 

この種のエキストラバージンオリーブオイルは、アーモンドやクルミを連想させる強い風味が特徴です。

マンサニージャ・カセレーニャ

マンサニージャ・カセレーニャマンサニージャ・カセレーニャ

エストレマドゥーラの代表的な品種(バダホスやカセレスで栽培されている)で、現在では、サラマンカやアビラ、マドリッドにも、その栽培網が広がっています。

[特徴・見分け方] 

この種からは、辛み、にがみ、甘みと芳醇で刈りたての草を連想させるバランスのよいオイルが精製されます。
青リンゴやフルーツポンチ、トマトの木のようなフルーティーな香りもあわせ持っています。

ベルディアル・デ・ベレス-マラガ

ベルディアル・デ・ベレス-マラガベルディアル・デ・ベレス-マラガ

品種名が示すように、マラガ県の郷土品種。

[特徴・見分け方] 

エキストラバージンオリーブオイルは、まろやかで、やや辛みがあり、芳醇な果実の香りがします。
熟した果実の風味が印象的なオイルです。

オリーブの品種を、実際に見分けてみよう!オリーブ園の見学ツアー

実際にオリーブの木に触れて、それぞれの違いを自分の目で確認してみませんか?

オリーブ園を訪れて、オリーブの木に囲まれた環境でのんびりと一日を過ごしたり、オリーブオイルの製造工程を見学できるツアーがあります。

詳しくは、「オイルツーリズムとは?」の記事をご覧ください。

 

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