大型連休に海外旅行を計画されている方も多いと思いますが、皆さんは「オレオツーリズム」をご存知ですか?オレオツーリズムとはスペインを旅しながら、オリーブオイルの魅力を発見する休暇スタイルで、オリーブオイル生産において世界をリードするスペイン南部のアンダルシア州では、このオレオツーリズムがとても盛ん。世界中の旅行者が集まります。
イベリア半島に位置するスペインでは、世界のオリーブオイル生産量の約50%が製造されており、うち約65%を占める130万トンが輸出されています。畑面積にすると、世界のオリーブ畑の約25%をスペインが保有していることになります。スペイン国内では、200種類以上のオリーブ品種が栽培されていて、高品質で幅広いジャンルの香りと味わいのオリーブオイルの提供が可能になっています。
上部の写真にあるとおり、中心地の住宅街を囲む緑の大地は、もちろんオリーブの畑。美しい建築と偉大なる大地の恵みが共存する地こそ、「偉大なるスペイン」なのです。
オリーブの聖地・ハエン県
ハエン県はアンダルシア北東部に位置し、スペイン最大のオリーブオイル生産地。農地面積の80%近くをオリーブの木が占めています。見渡す限り美しいオリーブ畑が広がり、まさに「オリーブ畑の地」。
世界中で賞賛される世界最高級のオリーブオイルを生み出すこの地で、オリーブオイルのテイスティングや、オリーブオイル生産者さんたちとの出会い、さらに、オリーブオイル・マッサージやスパなどの観光スポットがたくさんあります。
Museo de la Cultura del olivoオリーブ文化博物館は、1997年に設立され、現在は文化財に指定されています。この博物館では、採油システムについての歴史を見ることができ、また、庭園には、地中海沿岸のさまざまな国の種々オリーブが植林されています。1848年に建てられた産業建築の壮大な例である貯蔵庫は、オリーブオイルの大聖堂として知られています。
長い棒でオリーブの木をゆすって実を落とす体験も可能です。オリーブの木にたわわに実ったオリーブの実がゴロゴロっと落ちてくると、スペインの風にのって、ほのかにグリーンの香りが広がり、まるで心が洗われるようです。
*要事前予約です。
街全体が世界遺産に囲まれた地、ウベダ・バエサのルネサンス様式の建築
ハエン県には、ユネスコの世界遺産に登録されているウベダ市とバエサ市の歴史地区があり、ルネッサンス様式の美しい建物が立ち並んでいます。この美しい通りを数分歩いて、丘を少し下ると、壮大なオリーブ畑のパノラマが広がります。
この美しいオリーブ畑を上空から~気球体験ツアーも
気球乗車は早朝、夜明け前に始まります。アクティビティ全体は約 5 時間続き、そのうち 60 ~ 90 分がフライト時間。アンダルシアのオリーブ畑の上に広がる天空の空から見下ろす景色はこの上ない美しさで、スペインの大地=オリーブ畑!と感じるでしょう。
日本語対応ウェブサイトもあるので、詳しくはこちらをご覧ください。
スペイン産エキストラバージンオリーブオイル=本物の美味しさ
また、ハエン県には、世界中のグルメが集う名店がたくさんあります。そこで是非試していただきたいのが「パンにスペイン産エキストラオリーブオイルをたっぷりかける」。スペイン産エキストラバージンオリーブオイルは果汁100%。フレッシュな果実から抽出されたオイルは、オリーブの実の香りと味わいがそのまま凝縮されます。濃厚で独特な味からビロードのようななめらかでまろみのあるものまで、異なる味に出会うことができます。
スペイン産エキストラ・バージンオリーブオイルは、1つのオリーブの品種からできたモノバリエタル(単一品種)、もしくは数種類の品種がブレンドされた(クパージュ)ものがあり、それぞれの味わいや香りの違いが楽しめます。様々な品種を試して、それぞれの料理に合うお気に入りを見つけ出すのが理想的です。
オレオツーリズム -アンダルシア州でオリーブオイルを堪能するためのヒントをご紹介しました。是非行かれてみてはいかがでしょうか。
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