おいしい朝食で一日を始めること。スペイン産エキストラバージンオリーブオイルとトマトで作る『パン・コン・トマテ』に勝るものはありません。スペイン、カタルーニャ地方で生まれたこのパンは、トマトとオリーブオイルと塩でいただくシンプルなお料理。
スペイン発祥!固くなったパンがよみがえる魔法のアイデア
その昔18世紀、トマトが農作物として豊富に収穫できるようになったころから、乾燥して固くなったパンを柔らかくするためにトマトにこすりつけ、スペイン産のオリーブオイルをかけて食べる、という食文化が広がり、19世紀になってパン・コン・トマテという名前が付けられたそうです。
ちなみに「Pan con Tomateパン・コン・トマテ」とは「パンとトマト」という意味。発祥の地であるカタルーニャ語では「Pa amb tomaquetパントマカ」と言います。
パンを一本買ったけれど、食べ切れず、冷蔵庫で固くなってしまったパン、ありませんか?そんなときはパン・コン・トマテを試してみてください。なぜならば健康にもよいからです。
パンにスペイン産オリーブオイルー血糖値の急上昇を抑制!
パンと一緒にオリーブオイルを食べることで、糖質の吸収が緩やかになり、血糖値の急上昇を抑制することができると言われています。オリーブオイルは糖の吸収をゆるやかにすることが研究でも発表されていて、糖が血糖値スパイクを抑制してくれるのです。
食事後、血糖値が急激に上昇した後に急降下する現象=血糖値スパイクによって、私たちは、食後に眠くなったり、集中力が途切れたりしてしまうのだとか。
また、食後に血糖値が上がると、身体からインスリンが分泌されることで血糖値は正常値に保たれるのですが、過剰なインスリン分泌は肥満の要因とも言われているんです。
さらにオリーブオイルに豊富に含まれているオレイン酸は、悪玉コレステロールを下げて血液をサラサラにする働きもあるため、動脈硬化の予防にも繋がるのです。
スペイン産のエキストラバージンオリーブを選ぶ!
ということで、パンとオリーブオイルを一緒に摂ることが良いことであることは判っていただきましたよね。
続いては、オリーブオイル選びです。スペインには200種類以上の品種があり、フレッシュな果実から抽出されたオイルは、オリーブの実の香りと味わいがそのまま凝縮され、味わいも香りもバラエティに富んでいます。品質の高さ、そして生産・輸出量においてワールドリーダーとして君臨するスペインのエキストラバージンオリーブオイルは果汁100%フルーツ果汁そのものなのです。
味の好みで選んでみよう!
皆さんはどんなタイプのオリーブオイルが好きですか?
- 苦みや辛みはほとんどなく、なめらかでフルーティ
- グリーンでフレッシュなタイプ
- フルボディで辛味と苦味を感じるタイプ
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Aを選んだ方-アルベキーナやロイヤル種
苦みや辛みはほとんどなく、なめらかで甘いのが特徴で、リンゴ、バナナ、アーモンドのようなオリーブの果実が持つフルーティーな香りのアルベキーナがお薦め。ロイヤルもとってもフルーティで芳醇ないちじくの香りが広がるんですよ。
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Bを選んだ方―オヒブランカ
刈りたての草の香り、アーティチョークやハーブの風味と香りが特徴的で、口当たりは甘く、淡い苦味の後、わずかにぴりっとした刺激が残ります。
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Cを選んだ方―ピクアル
製されるオイルは、高い安定性(耐酸化性)が評価されており、高温での調理や、生または調理されたものの保存に理想的。とても個性を豊かで、フルボディでありながらも、グリーンオリーブのフルーティーな香りがします。オリーブの葉の風味、辛味と苦味を味わうのに最適なオイルです。
自分なりの”My パン・コン・トマテ“で毎日健康に。
いかがでしたか?パン・コン・トマテというシンプルなお料理をご紹介しましたが、パンとトマトだけだと物足りないな、という方は、生ハムやサラミをのせてもOKニンニクをパンにこすりつけてたり、アボカドやイチジクなどのフルーツをのせたりも勿論美味しくいただけます。
スペインでは、アンチョビをのせたり、オムレツをのせたりする方もいるのだとか。
パンコントマテを知らなかった!そしてオリーブの品種も知らなかった!という方、是非オリーブオイルを購入するときには、「スペイン産」であることと、「品種」をチェックして購入して、是非自分だけのマイ・パン・コントマテを作ってみてください。
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