皆さんは、世界中でどれくらいのオリーブオイルが消費されていると思いますか?ヘルシーなオイルとして、地中海食などで注目を浴び、日本でも人気がありますよね。近年では一般家庭でもオリーブオイルを使用するご家庭が増えてきているのではないでしょうか。
そこで、今回は世界におけるオリーブオイルの消費量についてお話ししたいと思います。
今や全世界での年間オリーブオイル消費量は300万トンと言われています。そのうち、スペインのオリーブオイル生産量は約半分を占めており、言わずとも、世界ナンバーワンのポテンシャルを抱えています。生産量の多い国はスペインに続き、イタリア、ギリシャ、トルコなどが挙げられますが、1位のスペインと2位のイタリアの生産量の格差は非常に大きく、イタリアの生産量はスペインの3分の1、もしくは4分の1と、スペインの生産量は圧倒的です。
近年、興味深いのは中国、アメリカ、オーストラリアなど、これまで地中海食とは関係のなかった国がオリーブオイルに注目し、その消費や生産が著しく増加していることです。
特にオーストラリアでは既に広い面積で超集中栽培が進んでいます。また、興味深いケースとしては中国で、消費の伸びはそこそこにもかかわらず、その生産面積が既にハエン県のそれに相当するほどです。
オリーブオイル生産工場については約50ヶ国に1万2千を超える工場が分散していると言われています。大半はスペイン、イタリア、ギリシャ、チュニジア、トルコにあり、世界全体の生産の75%以上を支えています。その中でも、ハエン県は300ものオリーブオイル生産工場を持ち、年間平均60万トン生産しています。これはスペインの生産量の約半分、世界の生産量の約20%を占めていることを意味します。
消費量に注目してみると面白いことにスペインは世界のリーダーではありません。2019/2020の国際オリーブ協会のデータによると、世界第1位を占めるのはギリシャ人で、一人当たりの年間消費量は12.5リットルで、第2位のスペイン人は11.70リットルです。第3位、第4位のイタリア、ポルトガルの約8リットルと少し差が開いています。
いかがだったでしょうか。世界ナンバーワンを誇る伝統あるスペインのオリーブオイルを一度お試しになってみてください。
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