オリーブ栽培、オリーブオイル製造においても世界をリードする国、スペインのオリーブ畑にも春が来ました。立地条件などにもよりますが、オリーブ栽培が最も盛んなスペイン・アンダルシア地方では、4月から5月にかけて、オリーブのお花を見ることができます。
平和を象徴する木オリーブに咲くお花たち
ところで、オリーブのお花を見たことありますか?「太陽の樹」とも呼ばれるオリーブの樹は生命力の強さで知られており、スペインでは樹齢500年を超える古木でも美しい花が咲き、実がたくさん実ります。オリーブの実がなる前の、このお花たちが、じつはオリーブ栽培にはとても大切。なぜならば、このお花たちが結実してオリーブの実になるからです。
お花から“結実”へ
クローズアップすると、うす柔らかな黄色なのが判ります。そして、この開花から3週間ほど経つと、花びらが落ち始めて、“結実”がはじまります。この美しく満開に咲くお花のうちわずか1割~2割だけ、選ばれたものだけがオリーブの実になるのです。こんな可憐なお花から結実するオリーブの実には、ビタミンEをはじめとするビタミンB群、やオレイン酸、βカロテン、カルシウム、ポリフェノールが豊富に含まれています。オリーブの実はまさに大地からの贈り物でありこの奇跡の果実から生まれるオイルはまさに神の雫。スペイン産エクストラ・バージンオリーブオイルは、その実の果汁100%。果実から抽出される植物油はオリーブオイルだけです。
なぜ “スペイン産“ がよいの?
なぜスペイン産がよいのか、それにはたくさんの理由がありますが、まずはスペインがオリーブオイル生産量および販売量の世界リーダーだから。スペインがオリーブオイルの生産量と販売量のリーダーでいられるのは、絶えず技術革新が行われて、高いクオリティが維持されているからです。
そして、販売されているスペイン産エクストラバージン・オリーブオイルの殆どが「ブレンドされていない」こと。他国のオリーブオイルは、いろいろな品種から抽出されたオイルをブレンドしていますが、スペインで栽培されいる品種の個性とポテンシャルが高いので、ブレンドせずに、単一品種でボトリングされています。そのため、品種ごとの、オリーブそのものの香りの高さ、おいしさが味わえるのです。
お店でオリーブオイルを購入するときは「スペイン産」かどうかをチェックしてみてください。スペイン産のオリーブオイルは、オリーブの品種名を記載している商品も多いので、200種類以上のオリーブを使用するスペインならではの特別な1本を見つけることができますよ。
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