イースターのことをスペイン語では、「セマナ・サンタ(La Semana Santa)」といい、日本語に訳すのであれば「聖週間」という意味になります。
この時期、キリスト教の国々ではイースターが祝われますが、スペインでも毎年この時期はホリデーのシーズンとなり、国内はちょうどまるで日本のゴールデンウィークのような状態になります。スペインでも様々なデザート、スイーツ、お菓子を食べてイースターを祝います。スペインの聖週間のもう一つの魅力は、地域ごとに食べられるお菓子が違うことです。
イースターを楽しめるデザート・スイーツ
スペインには全地域に浸透しているデザート・スイーツもあれば、特定の地域で食べられる伝統的なデザート・スイーツもあります。
トリハス(Torrijas)
スペイン全体で人気のフレンチトースト系スイーツです。作り方は、まず牛乳、スパイスや蜂蜜の入ったワイン、卵などをパンに浸します。パンが液体でひたひたになったら、オリーブオイルで焼いて完成!15世紀のスペイン芸術家は「トリハスは出産直後の女性にとても良いもの」と言ったそうです。ちなみに固くて食べられないパンのほうが美味しく出来上がります!
レチェ・フリータ(Leche Frita)
スペイン北部の伝統的なスイーツで、日本語に直訳すると「揚げミルク」になります。作り方は、まず牛乳、小麦粉、卵、砂糖、シナモンとレモンの皮(削り)を混ぜてクリーム状にします。冷蔵庫で冷やして固めたあと、小麦粉をまぶして揚げると完成です。現在はその美味しさからイースターに限らず、他の季節でもよく食べられます。
モナ・デ・パスクア(Mona de Pascua)
スペインの地中海域、ほぼ全体で食べるデザートです。バレンシア州やムルシア州では甘いブリオッシュ生地の上にゆで卵が飾られます。カタルーニャ州では、菓子パンのうえにチョコレートの卵、またはチョコレートでできたフィギュアを飾ります。伝統的には復活祭翌日の月曜日に食べることが慣わしのようです。
ブニュエロス(Buñuelos)
このドーナツのようなお菓子は、オリーブオイルで揚げたカスタードクリームから作られています。普段からブニュエロスはかぼちゃを練り込んで食されていますが、イースターの時期に食べるブニュエロスは白ワインやレモンの皮やアニスなどを入れます。
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