本日は普通の日ではありません。闘いの日です。全世界の人々が同じ目的のために連帯する日です:がんとの闘い。
現在、この病気により、750万人以上の人々が亡くなり、その内の400万人は若い年代に亡くなります(30歳から69歳の間)。WHO(世界保健機関)の調査によると、がんは世界で最も死亡確率の高い病気の一つとされております。
しかし、更に心配されている点は、全世界のがんによる死亡率が、2007年から2030年の間に、45%も増加すると予想されていることです(2030年には、790万人から1300万人へと死亡者が増加すると予想されています)。
そのため、今日はこの病気について更に認識して、知識を深め、この病気と闘っている様々な機関を支持してもらう、絶好のチャンスです。私達も、この病気により生じている状況をコントロールできる、新しい対策や研究を支援していきたいと思います。
そして、オリーブオイルも、この病気と闘う役割を果たしています。科学者のトム・シー・カラジアニス氏(メルボルン市のベーカーIDI心臓および糖尿病研究所のエピゲノミクス医学部門長)の研究によると、地中海式食事法、そしてその食事法のベースであるオリーブオイルは、がん細胞から身体を守る役割を果たしてくれます。
今までの研究によると、オリーブオイルの成分の一つであるヒドロキシチロソールは、がん細胞を壊し、体内での増殖および繁殖を防ぎます。この成分は酸化を防止するとともに、抗がん作用もあり、健康に数多くの効果をもたらしてくれます。
しかし、がんに対するオリーブオイルの役割を証明する研究は、更にあります。エドゥアルド・エストリッチ氏が率いる、バルセローナ・アウトノマ大学の研究者達は、30年以上も乳がんに影響する食事法について研究を続けています。エストリッチ氏によると、研究に使われたラットを調べた結果、オメガ6脂肪酸を含む食事法は乳がんの症状を進行させ、反対にバージンオリーブオイルに含まれる脂肪酸は進行を防ぐ効果があったそうです。エストリッチ氏は、まだ研究段階のこの結果は、今のところ慎重に扱わないといけないと説明していますが、良い方向に導いてくれているデータには間違いありません。
したがって、オリーブオイルを食するということは、がんの予防に直接繋がっているといえます。私達は、この厳しい闘いに対しての希望として、この成果を皆さまにお送りしたいと思います。また、本年のモットーは、「偽りの伝説をなくすこと」であるため、この病気にまつわるマイナス思考および様々な伝説や仮説を減少させることを目的としています。
皆さまにもご協力いただくためには、4種類の方法があります:
- がんについて詳しく説明されている「世界対がんデー」の公式サイトをご利用いただくこと。
- 世界的に知られているハッシュタグをご利用いただくこと:#WorldCancerDay
- ツイッターをご利用されていない方、または違う方法での協力をお探しの方は、ポスターやポストカードをご利用いただくことができます。
- このイベントカレンダーをご参照いただき、各国で行われるイベントにご参加いただくこと。
本日は、世界中で様々な行事が行われます。例えば、アメリカでは国立学校などで献血、そして骨髄ドナー活動が行われます。ドイツでは、芸術を通じてこの病気との闘いを表現します。がんとの闘いをテーマにした78作品が、それぞれ200ドルで販売され、売り上げをすべて国際対がん連合へ寄付することになっています。
皆さまは、どのようにがんと闘いますか?
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