南ヨーロッパ、イベリア半島に位置するスペインでは、世界のオリーブオイル生産量の約50%が製造されており、うち約65%を占める130万トンが輸出されています。畑面積にすると、世界のオリーブ畑の約25%をスペインが保有していることになります。スペイン国内では、200種類以上のオリーブ品種が栽培されていて、高品質で幅広いジャンルの香りと味わいのオリーブオイルの提供が可能になっています。
スペインは、オリーブオイルの日本への主要供給国で、2022年1月から6月の日本へのオリーブオイルの輸入量は、スペイン産が53.8%を占めており、そのボリュームは17,500トン、金額にすると94億4100万円で、2021年上半期比較では28%多くなっています。過去20年間の市場分析では、日本へのオリーブオイルの輸入総量は、2002年の32,300トンから、2021年には59,258トンへと約83.46%増加していますが、同時期のスペイン産オリーブオイルの日本への輸入量は190.48%増加しています。この成長により、2014年にはスペイン産オリーブオイルが日本での売上高でトップに立ち、現在でもそのポジションを維持しています。
スペイン産オリーブオイル・インタープロフェッショナルでは、日本におけるスペイン産オリーブオイルの認知向上、品質周知のために活動を続けており、本年秋には、新たにオンラインや店頭でのキャンペーンを開始いたします。オンラインやSNS、雑誌やテレビなどのメディアでの露出のほか、プロ向けのテイスティング、消費者イベントなど、さまざまな活動を通じてスペイン産オリーブオイルを、健康的な食生活にフォーカスをあて訴求していきます。近年では、地中海食(植物性食品、豆類、魚を豊富に含み、エクストラバージンオリーブオイルを主な脂肪源とする食事)は、健康的ですが低脂肪の食生活を送っている人と比較した場合、心血管疾患の再発リスクをほぼ半減する(*1)といった新しい研究結果も発表されており、日々の食生活にオリーブオイルが欠かせないことが証明されています。
*1:Instituto Maimónides de Investigación Biomédica de Córdoba (IMIBIC)より